働き方の多様化に伴い、ワークスペースの快適性は増しています。照明に求められる役割も「明るさ」だけではなくなり、長時間の作業でも、いかに目の負担を軽減し、快適な照明環境を保つかが重要になっています。
だからこそ、モニター環境に基づいて光のあり方を見直し、従来のデスクライトとは異なる設計を構築する必要性から、BenQは2017年、モニターライトを設計しました。そこで、モニターライトが一般的なデスクライトと一線を画しているのが「非対称照明技術」の採用です。さらに、デュアルモニターのニーズも増える中、それに対応した照明技術も登場しています。
ここでは、非対称照明の基本原理から、それをワークスペースの照明にとして利用する理由、それをモニターライト向けに最適化したシングルモニター向けのASYM-Light™とデュアルモニター向けのASYM-TriZone Light™がどのように機能するのか、説します。
従来のデスクライトは、デスク全体を照らすことを目的として設計されています。左右対称に広がる光は、読書や書き物など一般的なデスクワークに適した、ムラのない明るさを生み出します。しかし、モニターに向かって作業をする環境には、これとは異なる課題があります。
1.直接グレア
全方面に照射する光が目に直接入りやすくなり、長時間の作業では眼精疲労を起こします。
2.間接グレア
光線が画面にあたると、光線が画面にあたると映り込みが生じ、視認性が低下します。
そのため、モニター利用に最適な照明のポイントは、単に光量を増やすのではなく、「光をどこへ届けるか」という光線のコントロールです。これらの問題を解決し、快適なモニター照明を実現したのは「非対称照明」という光学技術です。
対称照明は光をあらゆる方向に均等に拡散するのに対し、非対称照明は特定の領域に光を集中させ、それ以外の場所への不要な光の拡散を抑制します。
この光学原理は、特定の表面に照明を集中させ、眩しさや光漏れを低減する必要がある場合に、建築照明、商業照明、作業照明などで広く用いられています。
非対称照明
仕組み
効果
光線の分布
作業スペースにのみ光を照射
デスク面にのみ光を照射
光学設計
反射板設計で光線を制御する
不要な拡散を抑え、明かり精度を高める
視覚的な快適性
目への反射やまぶしさを軽減する
長時間作業における目の疲れを軽減する
人の目は、明るさの変化に合わせて、休むことなく調整を行っています。ワークスペース内で明るさにムラがあったり、輝度差が大きすぎたりすると、目は常に調整を強いられ、視覚的な疲労が蓄積しやすくなります。
そのため、 ISO 8995-1 / CIE S 008 や、. EN 12464-1 、JIS Z 9125 といった国際的な照明基準の中でも、以上の3つがワークスペース照明の快適性において、重要な指標として位置づけられています。
・照度の均一性:作業スペース全体の明るさの偏りをなくす
・輝度のバランス:視野に入る空間の明るさの比率を整える
・グレアの抑制:視野に直接入る強い光や、画面への映り込みを防ぐ
この問題を解決するため、BenQはシングルモニター向けのASYM-Light™とそれを改良したデュアルモニター向けのASYM-TriZone Light™を開発しました。非対称照明の原理を変えることなく、ワークスペース全体に光をより遠くまで再分配することで、デスクを明るく照らしながら、正確な光制御を維持します。
築照明や商業施設などの分野で長年活用されてきた技術ですが、BenQはこの光学原理を、画面作業に特化したモニターライトに初めて応用し、独自の光学技術「ASYM-Light™」を生み出しました。
光学シミュレーションにより異なる角度で反射板を組み合わせた構造により、ASYM-Light™はワークスペースに向けて光の広がり方をコントロールします。モニターの画面側には光線を発さず、デスクのみに均一な光線を届ける設計です。
デュアルモニター環境が普及するにつれ、ワークスペースの幅も広がり、デスクレイアウトの多様化も見られています。シングルモニターの使用と比較すると、視線を動かす範囲がより広く、画面同士を切り替える頻度も高く、モニターごとに異なる角度で設置されるケースも少なくありません。
映り込みを抑える構造を保ちながら広範囲をカバーし、モニターごとに異なる角度でも正確に照らす。この難題に応える形で、BenQはデュアルモニター環境向けに光学設計をさらに進化させ、「ASYM-TriZone Light™」を開発しました。
より広い範囲を照らすため、画面からやや離れた位置に設置することで、光のワークスペースへの届き方がより広くなります。ASYM-TriZone Light™は、ASYM-Light™のグレアフリーの原理を変えることなく、ワークスペース全体に光をより遠くまで再分配することで、デスクを明るく照らしながら、正確な光制御を維持します。
BenQ ScreenBarシリーズは、モニター作業に最適な照明を届ける理念をもとに、多様なワークスペースに応じて設計されたモニターライトです。
BenQモニターライトシリーズの全ラインアップは、こちらからご覧いただけます。
ASYM-Light™からASYM-TriZone Light™へ——BenQは働き方の変化に合わせて光学技術を進化させ続けています。シングルモニターでも、ウルトラワイドディスプレイでも、デュアルモニター環境でも、自分のワークスペースに合った光学設計を選ぶことが、より快適なワークスペースづくりの第一歩です。
光線の配置を作業エリアに集中させ、画面や目への直接的な光の広がりを防ぐことで、反射や眩しさを抑えます。
BenQは精密な光学シミュレーションとリフレクター設計により、この原理をシングルモニター向けのASYM-Light™、デュアルモニター向けのASYM-TriZone Light™として実現しました。
どちらも映り込みや目への直接光を抑える非対称光学技術です。ASYM-Light™はシングルモニター向け、ASYM-TriZone Light™はデュアルモニター環境に向けて光をより広く、バランスよく再配分する設計です。
2台のモニターによる広いワークスペースを照らす照明です。1台の画面に最適化された一般的なモニターライトに対し、より広範囲をムラなくカバーできる点が異なります。
2台のモニターライトを使用することは可能です。ただし、モニターの配置やライトの光学設計によっては、光が重なったり、照明にムラが生じたりする場合があります。
デュアルディスプレイ向けの専用照明なら、1台でデスク全体をより均一に照らせるよう設計されているため、より快適で安定した照明環境を実現できます。
デュアルモニターの使用実態を調査し、単にサイズを広げるのではなくASYM-TriZone Light™を新たに開発したことで、モニターライトと同様の正確な光線コントロールが可能です。また、モニターの配置や角度が異なっても、映り込みを抑えながら均一な明るさを届けます。
目にやさしく、心地よい照明体験
BenQ Smart Lightingは、2017年、働き方・暮らし方・見え方に寄り添ったモニターライト「ScreenBar」を生み出しました。モニターライトをはじめ、学習をサポートするデスクライトや、ノートPCでの作業に適した照明モードなど、一人ひとりの生活シーンに合わせたスマート照明を展開しています。私たちは、現代のくらしに求められる「光」を追求し、シーンに合わせて光を自在にコントロール。目にやさしく、心地よい照明体験を通じて、毎日の集中と快適な環境づくりをサポートします。