HDR10は、世界のモニターブランドの多くが広く採用している規格です。Blu-Ray Association、HDMI Forum、UHD Associationが共同で定義したもので、HDR映像コンテンツの圧縮伝送をサポートします。HDR10は、2015年8月27日にCEA(Consumer Electronics Association)によってHDRコンテンツに対応するフォーマットとして正式に定義されました。モニターでHDRの要件を満たすためには、HDR10形式のファイルをデコードできることが重要な要素の一つです。
HDR10ファイルは、以下の基準を満たす必要があります。
1. SMPTE ST2084によるEOTF(電気光学伝達関数)。
2. カラーサブサンプリング 4:2:2/4:2:0 (圧縮ビデオソースの場合)
3. ビット深度:10ビット
4. 原色:ITU-R BT.2020
5. メタデータ SMPTE ST2086、MaxFALL、MaxCLL
**SMPTE ST2086 ""Mastering Display Color Volume"" static metadata は、ビデオストリーム内の SEI メッセージとしてエンコードされた MaxFALL (Maximum Frame Average Light Level) および MaxCLL (Maximum Content Light Level) static 値などのマスタリングディスプレイからのカラーキャリブレーションデータを送信します。