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4K HDRの視聴体験をより豊かにするために

ダイナミックアイリス技術が高めるダイナミックなコントラスト

BenQ
2019/10/14

映画のようなビジュアルについて考えてみると、まず思い浮かぶものとして色があります。しかし、色以外にも画像への光の使い方やその効果もまた同じようにビジュアルストーリーにとって重要です。明暗のコントラストは画像全体の写実性を強めるのに効果的で、畏敬と感嘆の気持ちを高めます。観客を惹きつけるということ以外にも、明暗の相互作用は2D画像に3Dのような質感を与えることでスクリーンにより奥行きを出し、映し出される表現に素晴らしいテクスチャをプラスします。そうしてすべてが上手く作用し、シネマが生み出す感情の力がより強まります。

HDR対応のプロジェクターに関しての問題は、どのようにしてダイナミックなコントラストを押し上げ、より深く細密な黒とより豊かで正確な白を表現するのかということです。答えの1つとして、ダイナミックアイリスがあります。

ダイナミックアイリスとは?

ダイナミックアイリスとはプロジェクターランプとレンズの間に搭載されたメカニズムで、投写される画像全体の明るさに応じて開閉して投写光を調節します。明るい画像の場合は広く開けてより多くの光を投写し、暗い画像の場合は閉めて光を減らします。

なぜダイナミックアイリスを採用するのか

ダイナミックアイリスは、プロジェクターがオン/オフのコントラストを強めることで投写画像を精細に調整するために使用します。言い換えると、 虹彩が完全に開いた状態で最も明るい白と閉じた状態で最も暗い黒の対比を強めるということです。これにより、暗いシーンには必要な暗さと、明るいシーンには明るさを生み出します。

ダイナミックアイリスなし

ダイナミックアイリスあり

ダイナミックアイリスなし

ダイナミックアイリスあり

ダイナミックアイリスの仕組み

ダイナミックアイリスを動かすエンジニアリングは、異なるブランドはもちろん、同じブランドのモデルの中でさえ、コントラストを押し上げる効果を発揮するための設計の種類は幅広く、様々な違いがあります。例えばプロジェクターの中には、必要に応じて虹彩の大きさを調整するために羽根が動くカメラ―のリーフシャッターに似た装置を採用しているものもあります。あるいは、回転して徐々に口径を絞るようにサイズを変えるホイール状の機器を採用することでコントラスト効果を高めているものもあります。

設計の種類に関わらず、基本的な原理は同じです。ランプから生成された光のうち、レンズを透過して投写される量をダイナミックアイリスが調整します。

Dynamic irises vary across a wide range of designs

デュアルダイナミックアイリス

BenQはダイナミックアイリスの精度をより高めるために、デュアルアイリスソリューションを開発しました。縦に並列する2つの虹彩により、投写光をさらに精細に調節することで最大限のオン/オフのコントラストを実現します。デュアルダイナミックアイリス搭載のプロジェクターは、画像の明るさに応じてサイズ変換する絞り口型虹彩を元のダイナミックアイリスに付加しているので、画像に見合った最適な光量だけが投写されるように投写光をコントロールします。

これらの構造を完成させるのがテキサス・インスツルメンツ社のDynamic Black™です。Dynamic Black™によってプロジェクターがソース画像の輝度レベルをより高い感度で査定し、光出力とコントラストを最適化するためにいつどのようにプロジェクターの虹彩を展開するのかを、より正確に判断します。

デュアルダイナミックアイリス
(左:ライトモード/左:ダークモード)

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