ゴルフ用弾道計測器(ローンチモニター)とは、打席の横に設置する小型のレーダーまたはカメラベースの装置です。クラブとボールがインパクトした瞬間を追跡し、その映像やドップラーデータを解析して、重要な数値を算出します。
● ボールスピード:インパクト直後にボールがどのくらいの速さで飛び出したか
● 打ち出し角度:ボールが低く出たか、高く出たか
● スピン量:ボールの上昇や曲がりにどの程度影響するか
● キャリー距離:これらのデータに加え、空気抵抗やスピン減衰モデルをもとに予測される飛距離
これらをリアルタイムで提供することで、週末ゴルファーはガレージに設置したシミュレーターでグリップを微調整でき、クラブフィッターやコーチは混み合った練習場でも一日に多くのプレーヤーのシャフトやスイングを最適化することが可能になります。
● FlightScope
FlightScope Mevo+の Fusion Tracking は、3Dドップラーレーダーと同期カメラを組み合わせ、20種類以上のデータ(上下左右の打ち出し角度、スピン量、スマッシュファクター等)を計測。「Action Video」機能では、スイング映像にデータを重ねて表示できます。
● Foresight
GCQuadの4カメラ方式により、追加機器なしでヘッドスピード・スマッシュファクター・スイング軌道・インパクト位置を正確に計測。同シリーズのGC3では、3カメラ方式で同様のクラブデータを取得できます。
● Garmin
Approach R50はデュアルレーダー+トリプルカメラを搭載し、15種類以上のクラブ・ボールデータを計測。高速インパクト映像に加え、10インチのタッチスクリーンと43,000コースのシミュレーションを内蔵しており、屋内でも屋外でも本格的なラウンド体験が楽しめます。
● SkyTrak
SkyTrak+は改良型のフォトメトリックカメラとデュアルドップラーレーダーを搭載。同時に、機械学習によるアルゴリズムでクラブパスやフェースアングルを、TrackManと1.5度以内の精度で、屋内外問わず測定できます。
● TrackMan
TrackMan 4は、光学強化レーダー追跡(OERT)技術を採用。2つのドップラーレーダーと同期したハイスピード光学カメラにより、スピン量・スピン軸・フェースインパクトなどの詳細データを提供。プロから信頼される計測精度を誇ります。
● Uneekor
Uneekor EYE XO2は、3台の高速カメラと赤外線センサーを搭載。その28インチ × 21インチ(約71cm×53cm)のヒッティングゾーン(従来のEYE XOより約300%拡大)で、クラブパスやフェース角を含む24種類のデータを、マーキング不要のボールで取得できます。
カテゴリ | モデル | 主な特徴 | おすすめのユーザー層 |
エントリークラス | Garmin Approach R10 | ドップラーレーダー、クラブパス、スピン軸、シミュレーター対応 | 予算重視で持ち運びを重視するゴルファー向け |
Rapsodo MLM2PRO | デュアルカメラ+レーダー、240fpsのインパクト動画、シミュレーター対応 | 映像フィードバックと豊富なデータ分析を求めるゴルファー向け | |
Swing Caddie SC4 Pro | サブスク不要、スピン指標、携帯性あり | シンプルでサブスク不要な体験を望むユーザー向け | |
SwingLogic SLX Hybrid Pro | 基本データ計測、GPS、スピーカー付き、コンパクト | 予算重視の初心者やカジュアルプレイヤー向け | |
ミドルクラス | FlightScope Mevo+ (2023) | レーダー+カメラ、最新の計測、シミュレーター対応 | 総合的なデータ取得を追求する中級ゴルファー向け |
Full Swing KIT | レーダー方式、タイガー・ウッズ推奨、シミュレーター対応 | 精度と携帯性を求める本格ゴルファー向け | |
Garmin R50 | 高精度、フォトメトリック方式、シミュレーター対応 | 精度とインドア対応力を求めるユーザー向け | |
SkyTrak Plus | 高精度、フォトメトリック方式、シミュレーター対応 | 精度とシミュレーションにこだわるインドアユーザー向け | |
Uneekor EYEMINI | 高精度、フォトメトリック方式、シミュレーター対応 | 精密データを求めるインドアゴルファー向け | |
QED | 高精度、フォトメトリック方式、シミュレーター対応 | 精密データを求めるインドアゴルファー向け | |
ハイエンド | Foresight GC3 | 天井設置の3カメラ、マーキング不要で豊富なデータ取得 | 天井設置で精度重視のインドアゴルファーやクラブフィッター向け |
Foresight GCQuad | 4カメラ方式、ツアー級精度、多彩な計測 | プロやコーチの精密分析用に最適 | |
TrackMan 4 | デュアルレーダー+カメラ、高精度、詳細データ取得 | トーナメント選手やエリートインストラクター向け | |
Uneekor Eye XO2 | 天井設置の3カメラ、マーキング不要で豊富なデータ取得 | 天井設置で精度重視のインドアゴルフ施設向け |
ゴルフ用弾道計測器(ローンチモニター)は数値を教えてくれますが、そのデータをコース映像として映し出すのはプロジェクターです。
高解像度ならフェアウェイのラインがはっきり見えるので、狙いを定めやすくなります。 十分な明るさがあれば周囲の光に負けず、グリーンが灰色っぽくならず鮮やかに映ります。 投写距離(スロー比)はプロジェクターをスクリーンからどのくらい離して設置できるかを決める重要な要素。間違えると映像が切れたり、スイングの邪魔になったりします。 さらに低遅延と適切な色再現も重要ポイント。これらを自分の環境に合わせて選ぶことで、ローンチモニターは「スライドショー」ではなく本物のゴルフ体験に近づきます。
● 低輝度のオフィス用プロジェクター: オフィス用モデルの明るさは数千ルーメン程度なので、明るい打席ではスクリーンが白っぽくなり、ボールの弾道を追いにくくなります。
● ランプメンテナンスの放置: プロジェクターのランプは使用時間とともに暗くなります。ランプ使用時間を確認せず放置すると、練習したい時に突然故障したり、映像が暗くなったりすることがあります。
● 解像度とソフトの不一致: シミュレーションソフトは1080p、4K、ウルトラワイドなどに対応しています。プロジェクター側で対応できない場合、弾道計測器(ローンチモニター)のデータが引き伸ばされたり、ぼやけたりしてしまいます。
● プロジェクターと弾道計測器のグレードの差: エントリークラスのシミュレーターはミドルグレードのプロジェクターで十分です。一方、ツアーレベルのセンサーには高コントラスト・高リフレッシュレートのプロジェクターが必要です。ここで予算をかけすぎたり削り過ぎたりすると、一方の性能がもう一方の足を引っ張ることになります。
SkyTrak、FlightScope Mevo+、Rapsodo MLM2Proなどのエントリークラスの弾道計測器(ローンチモニター)を使ったセットアップには、LW650とAH500STが最適です。どちらも明るい4,000ルーメン出力で、AH500STは1080p解像度です。これにより、多少明るくて狭い空間でも鮮やかな映像を実現します。アスペクト比16:9のシミュレーションソフト共通のレイアウトに対応。TGC 2019やE6 CONNECT Basic、Awesome Golfなどのソフトウェアは、地下やガレージに家庭用ゴルフローンチモニターシミュレーターを設置する際、投影距離6m以上を確保できる場所はLW650が、逆に3~4m程度の狭い空間ならAH500STとの相性が良いです。
Foresight GC3、Uneekor QED、Garmin R50といったミドルクラスの弾道計測器(ローンチモニター)利用者には、AH700ST、LU935STがおすすめです。GSPro、TGC 2019、E6 CONNECT Full Versionなどのシミュレーションソフトの細部も鮮明に投影します。AH700STは1080p解像度と4,000ルーメンのレーザー出力で明るさと色再現性を両立。より明るい部屋には5,500ルーメンのLU935STが適しており、ディテール損なわずにクリアな画質を維持します。これらは本気で取り組むゴルファーやセミプロ向けの製品です。
Trackman 4、Foresight GCQuad、Uneekor Eye XO2など、プロ仕様の弾道計測器(ローンチモニター)を利用する場合、当社ではAK700STおよびLK936STを強くおすすめします。AK700STは4Kレーザー投影、4,000ルーメンで、エリート向けトレーニングでも鮮やかな映像を提供。LK936STは4Kレーザー出力、5,100ルーメンの明るさで、明るい商業空間でも鮮明な画像と色再現性を保証します。いずれもハイエンドのゴルフシミュレーション施設や競技向けユーザーの期待に応える、安定した性能を発揮します。Trackman Virtual Golf、FSX Play、GSProなどのプロ用シミュレーションソフトを高設定で動作させても、本プロジェクターはツアーレベルの映像、リアルな芝とボール軌道を再現します。
プロジェクターモデル | 解像度 | ルーメン | 投写比 | 最適な弾道計測器のグレード |
LW650 | WXGA(1280x800) | 4000 | 1.21-1.57 | エントリークラス |
AH500ST | 1080p | 4000 | 0.5 | エントリークラス |
AH700ST | 1080p | 4000 | 0.69-0.83 | ミドルクラス |
LU935ST | WUXGA (1920x1200) | 5500 | 0.81-0.89 | ミドルクラス |
AK700ST | 4K UHD | 4000 | 0.69-0.83 | プロフェッショナル |
LK936ST | 4K UHD | 5100 | 0.81-0.89 | プロフェッショナル |
BenQプロジェクターを正しく選ぶことで、スイングからラウンド、シミュレーター体験のすべてをより充実させることができます。
おすすめモデルをぜひご覧いただき、シミュレーター環境をアップグレードしてみてください。