オンラインコースの実施中に発生する5つの問題

  • BenQ
  • 2020-04-23

遠隔での指導や学習を余儀なくされていることを考えると、2020年は忘れられない年になるでしょう。世界の学生の87%を占める約15億人の学生が、2019年~2020年に発生した新型コロナウイルス流行による影響を受けています。「学習を止めずに授業を止める」ということが、すぐに教育の新しいトレンドになりました。世界中の教育者たちがさまざまな遠隔教育ソリューションの受け入れに順応し、学生を育成し新たな才能を育む精神を維持する機会をつかもうとしています。

2020年早期に発生したこのような休校措置は、近年増加しているテクノロジー力のある学校を試すだけでなく、学校が将来の教育テクノロジーを慎重に検討するための青写真を提供する一種のテストと考えることができます。

長期的に見ると今後の教育パターンには、室内授業、遠隔教育、教室と遠隔の混合形式など、より多岐にわたる学習シナリオが含まれていくでしょう。このプロセスを通して、学校は完全な教育テクノロジープログラムを作成し、教師や生徒に最適な環境で質の高い教育や学習を提供することが可能になります。

オンラインコースの実施中に発生する5つの問題

教師と生徒からのフィードバックを確認した後で、当社はオンライン授業の実施中に発生する5つの問題を要約することができました。この問題は「学習効率」との相関性がある可能性があります。

1. ネットワークと接続のパフォーマンス

遠隔学習には、ウェブカメラ、マイク、安定した高速インターネット接続と合わせて、オンライン対応デバイスが必要です。これらのいずれかで技術的な問題が発生した場合、オンライン学習プラットフォームの操作が困難になります。

2. 不適切な教材

従来型の授業では、教科書は紙ベースが一般的です。特に複雑な概念が記載された文字の多いコンテンツの場合には、各ページをそのままPowerPointに変換するのでは間に合わない場合があります。

3. 不十分な教材

多くの教師は体験型教材の準備に長けています。従来の環境では、それによって生徒が五感すべてで学習することができていました。しかしオンライン授業に移行すると教材が動画、画像、スライド、音声に限定されるため、教師や生徒が使用できるのは視覚資料や音声のみになります。

4. 黒板がない

従来型授業では教師や生徒のほとんどが、黒板を視覚焦点として見るのに慣れていました。教師は黒板に授業の概要を記録でき、生徒は黒板に書き込むことでやり取りができます。現在オンライン授業で使用されているソフトウェアには、Zoom、Google Meet、Panoptoなどが挙げられ、こういったソフトウェアは音声や画像を送りだすのに優れたアプリケーションといえます。しかし、これらのアプリは、教師や生徒が簡単に共有を行えるオンライン・バーチャル黒板をほとんど重視していません。

5. 生徒の集中力の欠如

通常、授業は50分ほどですが、実際のところ、生徒の身体的にも精神的にも集中力が持続する時間は約15分程度です。長い講義はマイナスに作用する可能性があり、オンライン授業中に一度気が散ってしまうと、生徒が教師についていくのが難しくなります。その結果、50分の授業中でほとんどの生徒が集中力を失ってしまいます。

遠隔学習のパフォーマンスを向上するために推奨される調整を、以下にいくつかご紹介します。

1. 簡単な接続性と操作

学校や教師は、できるだけ多くの多様なネットワーク接続デバイスを同時にサポートできるような教育プラットフォームを選ぶ必要があります。こうすることで、教師や生徒が授業に出席する際に、使い慣れたコンピューター、スマートフォン、タブレットを使えるようになります。また、接続手順を合理化し、直感的に操作できるようにする必要があります。

2. やり取りの活発化

従来型の授業では、優れた教師は単に「話す」ことでクラスの注目を集めてきました。しかしオンライン授業では、ボディランゲージによって伝えられるメッセージやニュアンスは限られています。そのため、生徒の集中力を長時間にわたって維持するのは容易ではありません。教師はYouTuberから学ぶ必要があります。有名なYouTuberは、離れた場所にいるオンラインの聴衆との距離を縮めるのが上手です。2~3分ごとに質問を投げかけたり、生徒同士で会話できるようにしたりすることで、教師はクラスの雰囲気を盛り上げることができます。

3. 授業時間の管理

1回の授業ごとに授業を20分または30分に調整し、10分または20分のグループディスカッションや自己演習で補完することをおすすめします。最後に、生徒の目を休めるように20分間の休憩を取ります。

4. テンポの変更

各授業の各セグメントに、レクチャーとやり取りを組み込む必要があります。新鮮であることは、常に注目を集める最良の方法です。

5. 形式の変更

教師は、見る、聞く、話すだけでなく、書く、図や絵を描く、書き留めるなどの指先の動作を追加することができます。これを達成するには、共同型のオンラインホワイトボードが最適です。

オンラインホワイトボードが生徒の参加を促進

休校措置の波は非常に急速かつ広範に広まっており、大半の学校が複数名でのビデオ会議が行える無料のソフトウェアを採用しています。最初のステップは、基本的なビデオと音声だけで、教師と生徒を「オンライン状態にする」ことです。しかし、オンラインホワイトボードを遠隔学習に取り入れると、基本的なビデオ会議用ソフトウェアによる不十分な交流を補完できる可能性があります。

オンラインホワイトボードには、無料のアプリ版もあります。BenQ EZWrite Liveを例に取ってみましょう。教師や生徒は教材やレポートをアップロードし、共有のオンラインホワイトボードでメモを投稿できます。従来型授業における双方向型の繋がりと同じように、誰でもメモを取ったり、並び替えたり、書き留めたりすることができます。ソフトウェアのインストールは必要ありません。ウェブページは、個人のノートパソコンや携帯デバイスから開き、使用することができます。

さらに、授業にも参加しやすくなります。生徒が行うのは、QRコードをスキャンしたりクラスコードを入力するだけです。1つの授業に最大32名の生徒を受け入れることができます。さらに、多様な教育シナリオに合わせて開発されたEZWrite Liveは、教師による授業の管理や、教師と生徒のコラボレーションの強化を支援します。

教師は点呼や各生徒の接続状況の確認を行うことができ、各授業をより管理しやすくなります。

長期的に見ると、オンラインのホワイトボードが従来型授業と統合されれば、通常授業の再開後にもより良い成果が得られることになります。EZWriteを搭載した内蔵型BenQインタラクティブ・フラットパネル(電子黒板)では、ソフトウェアとハードウェアの統合によって、次のようなさらに多くの教育シナリオに適応します。

・シナリオA

教師と生徒が自宅で遠隔学習を行い、EZWriteで共有したオンラインホワイトボードに同期接続します。

・シナリオB

教師が教室内で教材(特に大きくて移動ができない体験型のもの)を使用し、同時にEZWriteを実行しているインタラクティブ・フラットパネルを操作します。生徒は教室内にいる教師と同期しながら共同作業を行えるよう、自宅でEZWriteクラウドホワイトボードをリモート利用し、オンラインホワイトボードに接続します。

休校の波はやがて終わります。そしてこの試練の後、学校や教師の教育テクノロジー習熟度はこのことで明らかに上昇するでしょう。教育テクノロジーは教育の本質ではないとよく言われますが、教室での学習効率は授業内容や生徒のやる気に依存しています。しかし、さまざまなシナリオに適応可能な質の高い学習パターンやデバイスを構築することは常に教育テクノロジーの目標であり、将来の製品やソリューションを計画する中心にあります。