21世紀のアクティブラーニング
インタラクティブテクノロジーで学びの効率化を向上

ロンドン大学とオックスフォード大学共同プロジェクト

インタラクティブテクノロジーで
21世紀のスキルを身に付ける

教育部門で活用される最新技術の中でも、学生が21世紀のスキルを身に付けるのに役立つ可能性が最も高いのがインタラクティブテクノロジーです。デジタルホワイトボード、インタラクティブプロジェクターやインタラクティブディスプレイといったツールが、学生が授業に積極的に参加して、互いに協力してプレゼンテーションを行い、活発に意見交換できるようにと活用されています。デジタルホワイトボードはソフトウェアで、インタラクティブディスプレイ(電子黒板)といった専用ハードウェアにプレインストールされているものもあれば、クラウドベースアプリケーションとしてアクセスすることで、各自のノートパソコンやタッチスクリーン機器上でホワイトボードとして使用できるものもあります。一方、インタラクティブプロジェクターやインタラクティブディスプレイ(電子黒板)はハードウェア機器で、似てはいるものの異なる方法でホワイトボード機能も提供します。この3つのうち、PCなどの外部機器を使わずに、これまで述べてきた機能のすべてを統合できる可能性を持っているのはインタラクティブディスプレイ(電子黒板)だけです。

インタラクティブプロジェクター VS 電子黒板

世界の教育機関の約31%で、すでに教室にディスプレイ型の電子黒板を設置しています。この数字から、より多くの学校で、プロジェクターや電子黒板への交換やアップグレードが今後ますます進んでいくことが分かります。ディスプレイタイプの電子黒板は、その利点について広く知られるようになるにつれ、プロジェクタータイプの電子黒板に取って代わるようになるに違いありません。

ホワイトボード VS 電子黒板

電子黒板なら、ユーザーは、(ローカルの記憶装置、クラウドストレージ、または、Blackboard、Moodle、Canvasといったバーチャルラーニング環境のいずれからでも)自身のプレゼンテーション資料を読み込むことができ、スクリーンで直接それに注釈をつけたり、テキストや読み込んだ画像などを作業スペースに挿入・移動したりすることもできます。また、ホワイトボードの内容を消すことなく、電子黒板上に新たなウィンドウを開くこともできるため、複数の作業スペースを簡単に切り替えることも可能です。

導入事例
ロンドン大学における電子黒板上での政策マッピング

ロンドン大学のアレックス・チャン(Alex Chung)博士がどのようにBenQ電子黒板を使い、講義を従来の受動的なものから学生たちが没頭するような体験に移行できたのか。マインドマッピングによって、研究者は、政策に関連する複数の要素がどのようにつながるのかを視覚化でき、厄介な課題にうまく対処できるようになります。

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ロンドン大学における電子黒板上での政策マッピング
概要

UCLのDigital Technologies Policy Laboratory所長であるマデリン・カー(Madeline Carr)教授は、アレックス・チャン(Alex Chung)博士を招き、科学・技術・工学・公共政策学科(STEaPP)公共経営修士(MPA)デジタル技術および公共政策ルートの講義を行ってもらいました。この講義の目標は、実世界のデジタル政策シナリオとサイバー政策シナリオを分析する機会を学生に提供することでした。 この講義を行うためにチャン博士が必要としたのが、政策エコシステムマップを作成・分析するのに博士自身と学生たちが活用できるデジタルソリューションでした。専門家は、国の厄介な課題の検討にこういったマインドマップをよく利用します。厄介な課題は複雑で、制約がなく、扱いにくく、しかも、一筋縄ではいかない政策課題は、他の公共政策分野と相互依存しているが故に、より一層分かりにくく、定義しづらく、解決も困難です。マインドマッピングによって、研究者は、政策に関連する複数の要素がどのようにつながるのかを視覚化でき、厄介な課題にうまく対処できるようになります。

課題

チャン博士は、以前、従来のディスプレイやプロジェクターを使用してマップを表示した経験がありました。その時に、従来の機器は手間がかかり、没入できないと感じたのです。プレゼンテーションでは、博士自身がマウスまたはトラックパッドを使ってマップを操作する必要があるため、ノートパソコンからディスプレイへと何度も集中を切り替える必要がありました。この従来の方法では議論の際、学生がマップに意見を書き込めないため学生の参加意欲が大いに削がれました。

ソリューション

BenQ電子黒板 RM6502K

結果

厄介な課題への実践的アプローチ
チャン博士は、英国のサイバーセキュリティのガバナンスおよび政策インタラクティブマップをBenQ電子黒板で表示しました。カー教授と共同で開発したこのマップは、英国のサイバーセキュリティ状況の複雑さを示し、どの政府部門がサイバーセキュリティ政策策定の責任を負うかも明確にしていました。学生たちはまず、マップとその作成に用いられた方法について簡単な説明を受けました。学生たちが、それぞれが選択した国に関する同様の政策エコシステムを再現する際に、その視覚化技術を再現できるようにするためです。
 
BenQ電子黒板によって生み出された双方向性によって、マップは、厄介な問題の分析の適切な伝達手段として機能しました。学生たちは、実践的な経験を十分に積むことができたのです。ここで言う「実践的」とは文字通りの意味で、講義では学生自らがデジタルマップを物理的に操作し、変更できたということです。
 
チャン博士は、非常に直感的な体験ができたと感じました。スワイプ、ピンチ、プル、タップ、ホールドといった簡単な指の操作で、マップのデータポイントを操作したり、組織レベルを上下に移動させたり、政策分野を跨いだりすることができました。以前、ノートパソコンの前に張り付いて同じマップを表示したときに比べると、要点の強調しやすさが向上しました。
 
BenQ電子黒板は学生たちにとってもユーザーフレンドリーで使い勝手が良く、新たな操作方法を学ばずとも、マップの操作を開始できました。このため、学生たちは自然に席を立ち、電子黒板の前に集まって、アイデアを出し合いました。一人ずつ、順番にマップを操作し、それをクラスメートたちが見守りました。
 
電子黒板を使い始めた途端、自らの学び方に対する学生たちの認識が変わりました。講義の進行を通して積極的な役割を果たし、クラスメートたちともより一層協力し合うようになりました。
 
電子黒板によって関心が高まった学生たちは、行われている会話をより集中して聞くようになり、クラスメートたちの表情や身振りにも注意を払い、個人のデバイスを操作する回数は減りました。マップを実際に操作している間、学生たちには、積極的なコミュニケーション、クリティカルシンキング、協力して作業を行うといった様子が見られました。
 
この体験で、講義が楽しいものになりました。学生たちは、講義の始まりから、生産的かつ興味をそそる、運動感覚的学びの体験(手を使ってアイデアを探る)だという反応を示しました。研究主題への理解が深まっただけでなく、学ぶことの楽しさも味わうことができたのです。

ロンドン大学の一歩進んだインタラクティブな博士課程研修

ロンドン大学でのワークショップにおいて、アイン・スティーンマンス(Ine Steenmans)教授は、様々な研究方法を組み合わせたり、批判的に評価したりすることで学生たちが物語を共同設計できるようにする、学習者中心戦略を導入したいと考えていました。BenQ電子黒板がどのようにそれを簡単に実現させたのか。

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ロンドン大学の一歩進んだインタラクティブな博士課程研修
概要

ロンドン大学では、STEaPPの博士課程研修プログラムの一環として、学生が将来の研究や就職活動に生かせるスキルを磨くことを目的にした、ワークショップ形式の正式な授業を教授たちが行っています。
 
2019年の1学期、アイン・スティーンマンス(Ine Steenmans)教授は、設計ツールと研究用ケーススタディを使って学生の概念理解を深めることを目的とした2時間の授業を2回行いました。教授は、様々な研究方法を組み合わせたり、批判的に評価したりすることで学生たちが物語を共同設計できるようにする、学習者中心戦略を導入したいと考えていました。
 
このアクティブラーニング手法は、絵コンテの考え方を基にしています。まず、教授がある物語を発表します。学生たちは、議論を通してその物語の続きを組み立てていきます。この議論によって、学びのペースと方向が決定づけられます。この授業を牽引するのは物語であることから、学生たちが物語がどう形作られていくかだけでなく、問題解決プロセスにおける進捗具合も把握できるようにすることが重要です。

Web

従来の設備での講義


Web

電子黒板での講義


課題

過去にこの授業を行ったときには、従来のホワイトボードと、スライドを表示できるプロジェクターまたはスクリーンに接続したPCという、2つの機器を使用しなければなりませんでした。この構成は、多くの点で制約がありました。第一に、コンテンツの転送が容易ではありませんでした。つまり、ホワイトボードのテキストや図表をすぐにはプレゼンテーション資料の方に移すことができず、その逆も同様でした。2つ目は、スペースの制約です。ホワイトボードのスペースがなくなると、書いてあることはすべてデジタルカメラで記録してから消し、それから授業を進めなければなりませんでした。手間がかかるだけでなく、学生は、つながりのある授業内容の前の部分を目で追えなくなるため、議論についていくのが難しくなってしまうのでした。

ソリューション

BenQ電子黒板 RM6502K

ホワイトボート上では、物語は都度消さなければならない



電子黒板上では、ページを追加することで物語を続けることができる

結果

絵コンテによって研究方法を試す
スティーンマンス教授は、自由な意見のやり取りによる授業スタイルに適した協調機能が組み込まれたBenQ電子黒板を使用しました。この電子黒板なら、教授も学生も進行中の物語に集中でき、注釈やインポートしたメディアを使い、授業を中断することなく徐々に物語を作り上げていくことができました。
 
いずれの授業でも、スティーンマンス教授は、準備したスライドのプレゼンテーション資料を使って物語の冒頭部分を発表しました。プレゼンテーション資料は、ディスプレイに素早く読み込むことができました。その後、学生の意見を集めBenQ電子黒板のホワイトボードソフトウェアであるEZWriteを使って物語の進展を示しつつ、議論を展開させました。メディアやスペースの制約を受けることなく、自由な意見交換による議論が行われたのです。
 
インタラクティブディスプレイ活用のもう1つのメリットは、ノートを取る必要がないため、学生が気を散らすことなく自由に議論に参加できるようになったことです。スティーンマンス教授はスクリーンのスナップショットを取り、授業の終わりに学生に画像ファイルを送るだけでした。
 
スティーンマンス教授は次のように述べています。「インターフェースが非常に直感的です。使い方について、個人的に正式なトレーニングを受ける必要もありませんでした」
 
教授によれば、授業がよりシームレスになったということです。プレゼンテーション資料のスライドから、コンテンツをEZWriteへと簡単に転送できました。EZWriteでは、教授や学生がアイデアを書き加えたり、既存のアイデアを土台にしたりすることができました。教授は、次のようにも述べています。「BenQ電子黒板は、入力のキャプチャが高精度です。このため、学生は意見の書き込みの時間を短縮できるようになりました」EZWriteは、複数のページに継続して書き込みもできるため、書き込みを消す必要は全くありませんでした。教授も学生たちも、戻りたいページに簡単に戻ることができました。
 
スティーンマンス教授は、こうも言っています。「BenQ電子黒板で気に入っているのが、さりげなく、非中断的な形でテクノロジーを教育に組み込んでくれるところです。この『さりげなさ』というのが重要なのです。さりげないからこそ、私も学生たちも目の前の主題に集中して取り組むことができるわけですから」

オックスフォード大学のアクティブラーニング

オックスフォード大学の研究者であるイン・ユー(Ying Yu)博士とロンドン大学のアレックス・チャン(Alex Chung)博士、デ・モントフォート大学のティアン・マー(Tian Ma)博士が、グループディスカッション中にどのようにBenQ電子黒板を活用して、プレゼンテーションやブレインストーム、アイデアをテストしたのか。

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オックスフォード大学のアクティブラーニング
概要

オックスフォード大学の研究者であるイン・ユー(Ying Yu)博士とUCLのアレックス・チャン(Alex Chung)博士は、オックスフォード大学ウルフソン・カレッジで犯罪学と刑事司法をテーマにしたグループディスカッションを招集・主催しました。このイベントには、社会学学科をはじめ、法律・セキュリティ・犯罪学および司法の各分野を専門とする複数の研究者も参加しました。その中には、デ・モントフォート大学レスターの犯罪学専任講師であるティアン・マー(Tian Ma)博士の他、UCL、オックスフォード大学、その他の英国大学の博士号取得者と修士課程の学生もいました。
 
このグループディスカッションは、それぞれが、それぞれの専門分野でより理解を深められるよう、研究者同士で知識の共有を促進することを目的としたものでした。目的の1つが、有用な研究方法に関する考えを交換し合い、参加者が共有した学びをそれぞれの研究課題に適切に生かせるようにすることでした。参加者の中には、進路について真剣に検討中の学生もいたことから、この集まりはその学生たちの可能性を学際的な研究分野にまで広げ、潜在的な機会を見つけることにも役立ちました。

課題

この学び合いでは小セグメントに分かれ、それぞれ異なるレクチャー方法をしているメンバーで構成されます。そのため、簡単に操作できコラボレーションできるソリューションが必要でした。

ソリューション

RP8601k

RP7501k

RP6501k

結果

学び合い学習は、大学院生の学習経験にとって重要であり欠かせないものでもあります。学び合い学習のネットワークを介して得られる、多様な経験に基づく幅広い知識が、打ち解けた形のメンタリングやアドバイスとなる場合も多くあります。学び合い学習は比較的頻繁に行われ、特定の学生や学生群のニーズに応じて形式も柔軟であることから、教師はこの方法を正式な学習と同様に重要と見なし通常の授業だけでなく、指導教官との1対1のやり取りにも使われています。
 
これらのケーススタディでは、学び合い学習環境における電子黒板の活用のメリットと適切性について説明しています。アクティブラーニング手法を取り入れた実践的演習を行うことで研究者や学生たちは、上記で示したように自分たちが行う作業について互いに効果的にコミュニケーションを取り、研究成果をインタラクティブに説明し合えるようになりました。これらのディスカッションはBenQ電子黒板を使って行われ、アイデアのブレインストーミング、専門知識や洞察の共有、研究方法の発見、新たな道や機会の可能性の検討に結びつきました。おそらく最も重要なのは、この体験によって研究者が励まし合い、研究における刺激を受け合った結果、学び合い学習のネットワークのつながりがこれまで以上に強固になったことかもしれません。

BenQ電子黒板を体験してみませんか

私たちの電子黒板は、21世紀に必要なスキルを生徒に習得させることで授業の質を高めます。BenQ電子黒板が現教室をどのように改善するのか、製品の詳細についても、お気軽にお問合せ下さい。オンラインデモも受付ております。